品質もいろいろ
職人は自分の「腕」にお金が発生しますが、僕のような技術屋にも「技術」でお金が発生するんです。 素人の方の中には現場管理にかかるお金を軽く見られる方を見受けられますが (全員と言う訳ではありません)、実際は現場を取り仕切る現場管理者は非常に重要です。 仮に設計が全く同じでも、現場管理者の実力うんぬんで出来栄えは全く違ってくるでしょう。 建築の品質にはその段階によって色んな品質があります。 例をあげると・・ ・ねらいの品質 ・設計品質 ・施工品質 です。 |
「ねらいの品質」 |
その建築物をどんな建物にしたいかという目的というか目標となる品質です。 住宅で言うとお施主さんが、「こんな建物にしたいなあ」という言った感じのものです。 |
「設計品質」 |
「ねらいの品質」を具体的に図化していった結果できる設計品質です。 |
「施工品質」 |
「設計品質」を現実化していくための施工にかかる品質です。 実際の建物の品質と言っていいでしょう。 |
家作りで考えると 「ねらいの品質」はお施主さんが 「設計品質」は設計者が 「施工品質」は施工管理者が 担当することになると思います。(単純に言えばですが・・・) 一般に「ねらいの品質」を「設計品質」が超えることは出来ないし、「設計品質」を「施工品質」が超えることはありません。 逆にいくら素晴らしい設計であっても「施工品質」が悪ければ良い設計も台無しです。 家作りにおいてはその段階、段階でしっかりやっていかなくてはいけないのですね。 |